Roots and Leavesについて

2020. 9. 30

Suzusan 2021 Spring / Summer Collection
”Roots and Leaves”

このテーマを思いついたのは2月ぐらい。

2019年の秋にPeter ZumtorのBruder Kalus Kapelleに行った時の印象がきっかけ。地層のように積み上げられた土の壁が美しいと感じた。時間が作る形、模様。

いつもは結構色々とフラフラとテーマを決めるのが揺れるが、今回はかなり早い段階でこの言葉が決まっていた。自分や自分の周りの環境が変化している時期で、改めて原点とこれからを見つめていたのだと思う。物を生み出すプロセスの中で自分の変化、成長、あるときは悩みが必ず出てきて、それに向き合うことの繰り返しで12年過ぎていた。過去を振り返るのと、次に行く境目のシーズン。

根ざしたものと、そこから派生するもの。

脈々と流れる日々が、ある時にふと流れを変えるとき=今の僕、また世界

絞りは「現象」をデザインすること。

最近妻がミントの葉っぱをガラスの小さい花瓶に入れていたら、しばらく経って葉っぱから根が生えて、増えてきていることに驚いた。透明なガラスの中の白い根がとても美しいと思った。

特定の植物としてはなく、あくまでも暗喩としての「根」と「葉」。

花ではなく葉なのは、最終の形ではなく、そこから光合成をして成長するという機能を持っているということ。

Rootsは「伝統」、「有松」でLeavesは「デュッセルドルフ」

Rootsを気負わないこと。ただし、根があるから頼れること。